【従業員さんに聞いた!】長く勤めたくない農場、牧場の特徴5選!

【従業員さんに聞いた!】長く勤めたくない農場、牧場の特徴5選!

従業員さんを雇っている、従業員を雇いたいと考えている農場経営者の方でこんな悩みはありませんか?

  • 求人を出しているのになかなか人が集まらない。
  • 入っても数年、数ヶ月で辞めてしまう。
  • 出入りが激しい。
  • 長く勤めてくれる人材がほしい。

私は農業菅家の仕事に10年以上勤めており、農家の社長はもちろんのこと従業員の方とも色々なお話させていただく機会があります。そんな中、話の流れで従業員さんに会社の不満や愚痴もしばしば聞くこともあります。

  • 会社のこんなところがいやだ。
  • こんな会社には務めたくない。
  • 過去に辞めた会社はこんなだった。

この記事を読めば従業員さん目線の長く勤めたくない会社の条件がわかりますので是非最後までご覧ください。

ハラスメントのある会社

これはそのままの意味でパワハラ、モラハラ、セクハラ等のハラスメントがある会社には務めたくないということです。

当然ですが現代の会社で農業にかかわらずハラスメントがある会社にいたいと思う方は少ないと思います。実際に聞いた話では

  • ミスをしたら頭ごなしに怒られ言葉で押さえつけられた。こちらの言い分は聞いてもらえなかった。
  • 社長の思った結果が得られず自分の責任にされた。
  • 怒りながらものを投げつけられた。
  • 女性従業員だがセクハラを言葉などで受けた。

つい感情的になりいつもより強く当たってしまったり相手を注意するタイミングで起こりやすいようです。無意識にやってしまう方もみえるかもしれませんが今一度思い返して、しっかりと従業員さんの話を聞き冷静に話し合い適切なコミュニケーションをとるように心がけましょう。セクハラに関しては論外です。

求人情報とのギャップが極端にある

求人情報に魅力を感じて会社に入ってみたら実際の現場とのギャップを感じてしまい辞めてしまうケースです。

  • 求人情報には家畜の世話と書いてあったのに実際には家畜に関わる時間はほんのわずかで外の仕事ばかりだった。
  • 求人情報にも直接の説明もない仕事を押し付けられた。

確かに農業には多種にわたる仕事が付き物です。しかし、そればかりになってしまって事前に伝えられてなければ不満に思ってしまうことも理解はできます。なので、求人情報の記載事項の見直しや入社前、面接時の丁寧な説明が大事なポイントです。

農林水産省の労務管理に関するダウンロードファイルがあります。求人情報のポイントなどがかかれていますので是非ご参考にされてみてください。

【労務管理のポイント】

https://www.maff.go.jp/j/pr/annual/attach/pdf/nougyou-9.pdf

【優しい労務管理の手引き】

https://www.maff.go.jp/j/kobetu_ninaite/attach/pdf/index-52.pdf

農林水産省より出典

本業とは関係のない仕事をさせられる

これも②と似ているのですが作業に関することでモチベーションにつながりにくい作業があります。

これがよく起こる場面として社長の個人的なところに関わる作業です。

  • 自宅周りの環境整備をさせられた。
  • 家庭菜園を従業員の仕事として毎年押し付けられるが作物はもらえない。
  • 仕事と個人的な作業の区別がついていない。

別の業種に例えてみると普段パソコンを使う仕事をされている方に社長の家の掃除をしろと言うようなものです。こんなことは頼みませんよね?農畜産業も同じです。

従業員さんはあくまで会社の仕事をしに来ているので個人的な依頼をするときは仕事とは区別してお願いすることが大切です。

社長、社員同士のコミュニケーションがとりづらい

農業は一人で行う作業が多いですが日頃のコミュニケーションを上手くとっていないと作業効率が悪くなってしまったり弊害がでてしまいます。

  • 家畜の様子がおかしいが社長の機嫌が悪そうだったので報告しづらく遅れてしまった。
  • 普段から会話する機会が少ないので相談できなった。

このように、社長や他の従業員さんをそれぞれ頼りたいシーンというのは必ずあるので普段からのコミュニケーションは大切です。

福利厚生、給料の条件が合わない

最後はとても分かりやすいお話です。やはり皆さんお金の部分を気にされている方が多いようです。ただそれにもいくつか理由はあります。

  • 他の従業員に比べるとマルチに作業ができるが評価してもらえない。
  • 目見える結果を出しているのに評価してもらえない。
  • 休暇が取得しづらい。

細かいところでいうと通勤手当や家賃補助などもです。農家とはいっても会社として人を雇う以上評価、昇給の仕組み、福利厚生の内容というのは時代に合わせて更新していくべきです。

まとめ

雇用主目線では当たり前のことでも従業員さんはあくまでお給料をいただいて雇われている方なので、社長との考え方のギャップというのはどうしても出てきてしまいます。「こっちが給料を払ってやっているんだから。」「雇ってやっているんだから使わなきゃ損。」など損得で指示してしまうと従業員さんに伝わってしまいます。多くの農畜産業以外の企業ではそうではなく、気持ちよく働いていもらうための環境や条件というのを国のガイドラインに従って整える努力をしています。それを造っていけたら長く従業員さんとお仕事続けられ、またきっと新しい出会いもあるはずです。